みちのくよもやま話

みちのくよもやま話~旅行編(鉄道)~岩手・宮城

岩手

花輪線、北上線、山田線、釜石線、大船渡線が東西に伸びる。それぞれが厳しい峠越え。雪深い路線でもある。大船渡線は路線図が龍に見えるので「ドラゴンレール」という。

山田線は盛岡を出ると急勾配、スイッチバック駅あとがいくつも見える。そこまでして貨物を運んだのだ。実際、戦時中に大事故が起きている。盲腸線の岩泉線は土砂崩れでとうとう廃線。終点まで車で行ったことはあった。以前は、岩泉からも線が延びていて海側の小本駅まで繋がっていた。これも栄枯盛衰。

SLが走ったのは北上線のSL「錦秋」号、釜石線のSL「銀河ドリーム」号。特に釜石線は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデル線といわれる。遠野付近の風景が実によかった。陸中大橋付近の見上げる鉄橋に驚き、鉄鉱石工場跡、住宅外跡などは歴史を思わせて物悲しい。

私鉄となった三陸鉄道も海岸線を上ったり下ったり、景色を見るのも忙しい。今は津波の大被害で復興中であるが、いつか再び、全線開通となる日を祈るのみ。(2012年当時)

2007年岩手山と北上川山田線快速リアス号
2006年岩泉線押角駅付近
1999年釜石線のデゴイチ上郷付近
2005年東北本線花巻駅発車SL義経号

宮城

陸羽東線の鳴子、石巻線の涌谷あたりは観光、SL撮影で通ったものだ。栗原鉄道が廃線となった、私にはご縁がなかった。若柳駅と車両基地が保存されており旧電車群も整備されているのは立派。

阿武隈急行ものんびりした印象。意外にも角田駅あたりで多くの人々が乗り降りする。ここもまた風情のある山中を走る鉄道だ。

東北本線の大河原付近、一目千本桜は見事。下を歩くもよし、船岡城址から見下ろすもよし。「樅の木は残った」山本周五郎の主人公、原田甲斐が城主だった城址なり。

2009年陸羽東線SL湯けむり号中山平付近
2009年石巻線SLホエール号陸前稲井付近
2012年旧栗原鉄道若柳駅跡、廃線は残念だった。
2012年阿武隈急行丸森駅、ここも山中の大きな町。
2010年東北本線船岡付近 一目千本桜、見事じゃ。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください