北海道鉄道漫遊記

北海道鉄道漫遊記 5

札幌が大都会であるということは言うまでもない。現在札幌駅は高架駅で屋根もあり吹雪でも平気な構造となっている。駅としての風情はないが、活気は道内一番である。JR特急の本数は日本一に間違いない!駅前は現在JRタワーを建設中で近代化が一段と進んでいる。北の都として恥じない玄関だが旅情のかけらも感じられない。

旅情は駅弁や立ち食いそばにあり。駅弁は石狩鮭飯、SL弁当が私のお薦め。そばは、東京山手線や横浜に比較して今一つだが、冬の凍てつくホームで食べる熱いそばに勝るものはない!
キハ183系の特急「オホーツク」は今もスゴイ騒音でホームに入ってくる。屋根があるぶんよけいにうるさい。ディーゼルエンジンの轟音には閉口するが、乗ると懐かしい揺れで、よく眠れる。新型の振り子式のディーゼル特急は静かだが、乗り心地は良くない。スピードが早すぎるせいではないか?と思う。

札幌駅の特急「オホーツク」:ガラガラと轟音がスゴイ!

2000年秋にはSLニセコ号が復活して札幌発着となった。また、同年12月はSLニッセ号も走って札幌駅構内は久し振りにSLの煙が充満した。屋根があるというのはSL列車の発着には困りもの、煙がモクモク状態で苦情が出そうである。

札幌駅のSL「デンマークニッセ」号:発車前はケムイ!

ちなみに札幌はアイヌ語であるが、カタカナの似合う地名(サッポロ)であろう。ビールメーカーのせいもあるが、私はひらがなの「さっぽろ」も好きである。あとカタカナは横浜(ヨコハマ)も似合うと思う。ついでに英語は東京(Tokyo)や京都あたりか。ひらがなでは似合うのは「はかた」が一番ではないか?「おたる」もなにやらムードがある。

SLの基地は札幌の隣の苗穂にあった。今も国鉄苗穂工場時代そのまま残って稼動している。月に一度は見学も可能だ。構内には苗穂工場で作ったD51239号機と、かのC623号機が屋根付きで保存されている。非常に良い状態が維持されていて、いつでも動かせるのではないか?今のC11が壊れたらこのD51が復活するかも?と多くの鉄ちゃんや、JR関係者までもが噂している…。

札幌駅を力強く発車していくC11:大都会の中のSL?

国鉄苗穂工場は75年頃、道内の廃車SLが解体のためにズラリと並んでいた。赤さびたSLや解体中の哀れな姿の写真を覚えている。しかしながら苗穂機関区も73年当時はC57、C58、C11が配置され、千歳線、函館本線と入換作業に従事していたようだ。勿論道内のSLの全般検査は苗穂工場でする。きっと道内各地から各種のSLが集まって、出入りが激しかったことだろう。最後の検査出場はD51603号機であった。当時、テレビや新聞で報道されたのを見た覚えがある。

現在も苗穂駅通過のJRの中から、現役の小さな扇形車庫(5車線)とターンテーブルが見える。私はJR利用時には、苗穂工場の側線にどんな車両が見られるか、楽しみにしている。DD51や、各種ディーゼル車両に加え、冬はDE15のラッセル仕様も見ることができる。さらに、SLニセコ号の運行時は朝7時頃、車庫から出てきたC11がターンテーブルに乗って方向転換するのを見ることもできる。SLの出区風景は実に絵になると思う。

さて次回は一旦、太平洋側に戻って室蘭を起点に北上しようと思う。(2002.3/24)